2009年6月17日水曜日

「悩む力」書留

星のにゃろめに姜尚中の「悩む力」を借りて読んでいるんだけど
今自分が抱えている悩みに対して参考になる事がたくさん書かれていてとてもためになる。
実家にもこの本があって,以前親に読むことをすすめられたんだけど,
本のタイトルからして心外にも自分がノイローゼ扱いされたように当時思い,読まなかったのが悔やまれる。(当時、全く正常なのに精神安定剤的なものの服用をすすめられたりしてこの手の提案に対して反感を持っていた)

そこで今回読んでいて現時点で疑問に思った点をいくつか。


>人間と動物は根本的に違います。

・本来人間と動物の性質が根本的に同じだからこそ,現在,動物的な営みの道理からかけ離れた行為をしている人間が矛盾をかかえて悩むのではないのか?


>「種の保存」以外の目的でセックスする動物は人間以外にいません

・動物が「種の保存」を目的としてセックスしているという証拠はどこにあるのか?
動物自身に真意を問う事ができない以上、「種の保存」はセックスの結果にすぎず、
動物自身が性的欲求の解消を目的としてセックスしている可能性を否定する事はできない。
寧ろそうだと思う。それが性欲が本能としてわれわれ人間にも存在している理由なのでは。

俺にとってこの疑問点のなにが問題なのかというと,人間という存在を特別視する事が間違いであり,そこに真理はないんじゃないかという考えを通念としながら幸福のあり方を模索ている俺にとって,人間を「人間らしく」生きるという事で悩みの答えのある方向性を示唆している姜尚中の考え方にはまだ溝がありストレートに飲み込めないから。

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