2009年9月30日水曜日

中学時代の親しかった友人から久しぶりにメールが来て,電話で話した。

彼は勉強にスポーツに長けている優等生だった。
しかし当時から捻くれていた俺に,彼はなぜか好意的に接してくれており,俺も彼が好きだった。
そんな彼は大学でバンドを組み,一度そのライブに誘われ見に行ったのだが
中高と真面目だった反動か,すっかり印象が変わってしまい
どうしてしまったのかと少々戸惑った事もあった。

が,来春,彼は東京の大企業への就職が決まったらしい。
そこで東京に行く前に一度飲みに行こうと誘ってくれたのだった。

俺は本当に弱い人間で,当たり前の事をいちいち嘆いたり
裏を疑ってみたり,本質を見出した気になったり,苦しんだりしており
社会的には運良くフランスの漫画を描く機会に恵まれた事があるに過ぎず,
ごくちっぽけな存在で彼にはもうくだらない人間に映るのだろうかと思っていた。
そしてもう,その当時からすら,価値観の方向性さえ大分変わってしまっていた。

だけど彼は相変わらずで,俺を認め応援してくれた。
彼は俺の事を独特の雰囲気を持った人間だと思ってるようなんだ。
違うよ。俺は稀に見る馬鹿っていうだけなんだ。
頭が悪すぎて,頭の良い彼には特別に見えていたのかもしれない。
なんだかよくわからない気分になった。

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