以前,画像ファイルが破損した時に生じる,画像のブレとノイズを技法として取り入れると面白い物が作れるのではないかと思い,
破損状態のファイルをいくつか保存していたものがあったけど,
面白くなかったのでやめた。
と思ったら,同じことをやってる人がいた。
が,やっぱり面白くはなかった。
僕が面白くないと思った理由は,
ビジュアル的にまず美しいものではなかったことと,
技法自体が作品だったからだ。
技法自体の特異さは,それ自体だけでは必ずしも作品を面白いと感じる事ができるものに導いてくれるものではないと思う。
現実に起こる事故とは違う作品が作り出す現象とは,
作者のニュアンスが介入して大なり小なりのコントロールをされる事によって,突きつけられたものが人間が持つバリアを透過できる形に変容する部分にあると思う。
ただしこれは,作品における偶然性を認めないということではなく,偶然の中に何を見出したのかという事が大切であり,そこからの進展性をもっていたいと思う。
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